2017年11月13日
宮本延春さんの講演を聞いて


友人に誘われて、富士市岩松小で催された宮本延春(まさはる)さんの
「育てよう 自己肯定感」と題した講演会を拝聴してきました。
小学校2年生の時からいじめられっ子で、勉強する意義も見いだせず、落ちこぼれで、早くにご両親を亡くされて、社会に出てからも仕事にも恵まれず、赤貧洗うがごとく漂流していたそうです。
そんな時に出会ったバイト先の社長に、身の回りのことを気遣ってもらい、正社員として認められたこと。
また、少林寺拳法の道場で、後にパートナーとなる女性と出会ったこと。
その女性が、仕事で資格をとるために必要な分数で通分もわからない、九九もできない宮本さんに内心驚きながらも、九九から教えてくれたこと。
そして、彼女から渡された「NHKスペシャル アインシュタインロマン」というビデオテを見て(当時、宮本さんはテレビを持っていなかった)物理学に興味をもったこと。
さらに、彼女に、豊川高校定時制と通信制の両方に通うと三年で卒業できると教えられ、24歳で高校生活をスタートさせたそうです。
高校でも、よき理解者にめぐりあい、ますます学ぶことに拍車がかかり、念願の名古屋大学を経て大学院まで進みました。
それから、自分の半生を振り返り、自分を本当に生かせる仕事は教師であると確信し、母校である豊川高校の数学教師になったそうです。
人と人との出会いは、なんて素晴らしい奇跡を、生むことだろうと思います。
一番すごいなと思ったのは、自身は国立大学を卒業し、父親の経営する会社で働いていた彼女が、九九もできない落ちこぼれの宮本延春さんを見捨てずに勉強を教え、アインシュタインの「相対性理論」との劇的な出合いを作ってくれたことだと思います。
彼女は、人の本質を、見抜く目があったのでしょうね。
宮本延春さんのことは、数年前「オール1の落ちこぼれ教師になる」という題の衝撃的な本を読んで以来知っていたので、直に本人からお話を聞けるとあって、楽しみにしていました。
様々なエピソードや映像を交えてのお話がとても印象深かったです。
もっともっと多くの人に知ってほしい方です。
素晴らしい出会いといえば、講演会場を忘れ、ナビを見ながらも道に迷い、もたもたしてばかりいる私を見放すこともせず、気長におつきあいしてくれる友人達に恵まれたことに、改めて感謝です。
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